HP8656B PAGE0


◆HP8656Bの修理記録◆


(2009年12月〜2010年1月)


ヤフオクで手に入れたHP8656Bの修理記録です。
本当にHPの機械は凄いと再認識をしました。
故障の症状は低域での出力レベルが低下する。また、暖まってくると自然に治ってしまう、です。



VCOだったかな?
2009/12/26
バラバラに分解するため、同軸ケーブルの色をメモるための撮影(深い意味はないです)




まずは調子が悪かったキーの修理
2009/12/26
今回は出力レベルの修理だがこれを機会に調子が悪かったキーの修理と、パネル、キーの掃除を行った。
この画像は、後に普段あまり使わないキーを調子が悪いよく使うキーに取り替える際に、元のキーを確認のために記録に残しておいた。




調子の悪いキー
2009/12/26
テンキーの”2”と周波数の”UP”キーがクリック感が無くなって、2重押しになったりしていた。
まずは、取り外す。



   




良いキーと交換
2009/12/26
普段使わない、LOCALとSHIFTキーを外して、壊れた(折れた)板バネ(ステンレス製)を壊れたキーに移し替えた。
バネは金属疲労により折れたようだ。
20年前のキーとしては良くできている。このバネが折れるのだから、この機械はよっぽど使われていたのだろう。



   
キーのハウジング(赤色)は基板に焼きつぶしで固定されているので、カッターで焼きつぶした頭を削るしかない。
交換後は、ボンドで軽く固定する。基本的には応力はかからない。




2009/12/26
右下に写っているのが、ステンレスの板バネ。これは正常な物。壊れた物は長さが2/3程度で折れている。




LOCALとSHIFTキーの再生
2009/12/26
クリック感が悪くても取りあえず、使える状態に再生する。




板バネを交換したところ。(ピンボケ)




   
適当なバネがないので、強引にシリコンゴムを切って入れてバネにしている。
ゴムはゼブラ(しまうま)と呼ばれていた、LCDパネル(ガラス)と基板を接続するコネクターである。シリコンのちょうど良いゴムがなかったので適当に切って、強引に穴に入れている。 薄手のSUS板が手に入れば、ちゃんと修理できるのだが。
こちらは、ハウジングに応力が生じるので、比較的しっかりボンドで固定した。
クリック感は良くないが一応使えるようになった。
あと、写真にはないがフロントパネルを中性洗剤、マジックリンで清掃。キーも水がかからない様にして洗った。
爪楊枝の先にCRC-556を着けて、キーの可動部とハウジングの間に付けた。非常に微量である。接点部に付着すると、接触不良を起こす危険があるので。
キーは見違えるように良くなった。これなら、ずうっと使いたくなる。



inserted by FC2 system